2021年3月7日日曜日

NY金~米10年債利回り2%手前までは容認する可能性

 おはようさん!

先週のNY金の終値は1703ドル。

これで3週続落となった。

今朝は週足チャートから見てみよう。




下値目途としていた100EMAにタッチした後、やや反発したところで引けている。

出来高はまずまず。

先々週と比べて、若干ボリュームは減っている。

しかし、依然として上値は重たく、今週も下落トレンドが継続すると見ている。

現在のサポートラインである100EMAを維持できれば、ライン付近でのもみ合いを予想。

その場合、ロングのタイミングを計りたい。

しかし、このラインを割ってきてしまった場合、1670ドル付近までの下落を想定。

そして、さらに1670ドル割れの場合、200EMAまで、つまり1500ドル台半ばまで下落してしまうかもしれない。

次に月足チャート。


こちらは20EMAを試しているところ。

このラインは2019年5月に上抜けして以来、割っていないラインである。

従って、強く意識されているサポートラインであることは確かである。

週足チャート、そして月足チャートともに、現在は重要なサポートラインに到達しており、ここから反発できるか、それともさらに下値を追うかによって、今後の展開は真逆となる。

次に米10年債利回りの週足チャートを見てみよう。


こちらは5週続伸となっている。

直近では上昇の勢いを加速させており、しばらく上昇トレンドは継続すると思われる。

直近の上値目途は200EMAであるが、このラインは簡単に超えてくるだろう。

従って、金価格はもうしばらく下押し圧力が継続とみている。


最後にこちらの記事をご紹介。

イエレン、パウエル両氏はフロスを警戒

この記事において、イエレン氏、パウエル氏の両氏は、市場の過熱感、つまりバブルを警戒しているとある。

おそらく、それは的を射た指摘であり、長期金利の上昇容認は敢えて市場の過熱感を冷ますために意図的に行っていると思っている。

どの程度の熱さましを想定しているのかは、まったく見当がつかないが、S&P500なら10%程度までの下落は覚悟しているのではないだろうか。

また、米10年債利回りなら、2%手前までは容認する可能性がある。

ちなみに、S&P500の下落率は直近高値からおよそ6.3%となっている。


今朝は以上!




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