2019年4月29日月曜日

WTI原油~今後の原油価格の鍵を握るのはサウジとロシア

おはようさん!

原油は先週末に3日続落している。

3日間でおよそ3.4ドル下落しており、大きく値を崩した。特に先週金曜日1日だけで2.5ドル以上の急落である。

今週は果たしてどのような展開となるのだろうか。




テクニカル分析

まずは日足チャートを見てみよう。





そろそろ反動が出てもおかしくないが、先週末のトランプ砲の余波が残っているなら、今週も下落基調が継続する可能性がある。

参考記事;WTI原油~トランプの相場操縦により原油価格急落


その場合、とりあえずは50日MAまでの下落を見込んでいる。

およそ、60.7ドル近辺だ。

これは3月末ころに形成しているボックス相場の上限(約60.5ドル)とほぼ一致しており、サポートとして機能すると思われる。

よって、直近の下値目途は少し幅を持たせて60ドル~60.5ドルとしておく。

次に4時間足チャート。


先週末は62ドルで支えられている。また、このレベルがちょうど200日MAとなっている。

しかし、ここはサポートとしてはそれほど強い機能を持っていないだろう(過去の値動きを見ればわかる)。

本日も下落基調継続なら、早々に割ってくると思われる。



ファンダメンタルズ分析

先週の記事にも書いた通り、イラン産原油の禁輸措置が5月より完全に発動される。「完全に」と書いたのは、今まで日本を含む8か国が特例措置を受けていたからだ。

イラン産原油の禁輸措置に関しては、以下の記事を参照して欲しい。


上記の記事では、サウジアラビアのファリハ氏の文言、『事前に原油生産量を増やすことはしない』とある。

さらに、『OPECで決められた協調減産は維持するつもり』とも発言している。

2018年6月のOPEC総会において、一時的に原油生産量を増やすことを決めた。その理由は、今回と同様、イランの供給減少量を補うためであった。

そして、サウジアラビアとロシアが原油生産量を増産。その後、原油価格は急落している(2018年10月)。

その時のチャートがこれだ。


現在、原油価格は60ドル以上の高値を維持している状況である。

目先は原油価格に上昇圧力が依然としてかかっているが、サウジとロシアの出方次第では、昨年の二の舞となる可能性がある。

特にロシアは協調減産に対して否定的な見方をしているので、その動向には注視したい。

今朝は以上!




【本日のトレード結果】
  • WTI原油;ノートレ
  • NY金;ノートレ

【現在のポジション】
  • WTI原油;ノーポジ
  • NY金;1281L×100
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