昨晩はFOMCの声明が発表された。結論から書けば、一段とハト派色が濃くなっている。
この発表を受け、市場も大きく動いた。
FOMCの声明文の要旨を以下にまとめておく。
つまり、今後の金価格はさらに上昇トレンドの勢いを増すことになるだろう。
この発表を受け、市場も大きく動いた。
FOMCの声明文の要旨を以下にまとめておく。
- 労働市場は依然として堅調。しかし、経済活動は第4半期から減速している。
- 直近数か月の雇用者数は増加している。
- 失業率は低位で推移している。
- エネルギー価格の下落の影響でインフレ率は低下している。
- FF金利は2.25~2.50%に維持することを決定した。
- 2%のインフレ目標は達成する可能性が高いと見ている。
- バランスシートの縮小ペースは2019年9月に停止の予定。
- 年内の追加利上げはなしと予想している。
- 2020年に1回の利上げを見込む。
予想通りのハト派の内容となった。これを受け、市場はドル安、株高、米10年債利回り安で反応(以下にそれぞれの日足チャートを掲載)。
ドル指数日足チャート
NYダウ日足チャート;FRB声明文発表直後は株高で反応したが、引けにかけて「米の景気減速懸念」が広がり大幅に下落
米10年債利回り日足チャート
日米金利差が縮小する見通しとなったため、ドル円は大幅に下落(円高)している。年末に向け105円程度まで円高が進む可能性が出てきた。
さらに、今後の経済見通しに関しては、19年のGDP予想を2.1%としている。年初の3%から大幅な引き下げとなった。また、19年のインフレ予想値は1.8%と発表されている。
この発表を受けて、米経済の減速、さらにリセッション入りへの思惑が市場にひろがっている。
FRBが2019年の利上げの停止をほのめかしているが、これは「FRBは利上げを出来ない状況である」ということを示唆している。
ちなみに、ドットチャートによると、2019年の利上げ見通しは以下の通り。
市場には「アメリカの景気は急激に悪化している」という不安心理が働きやすくなっている。
現在、世界市場はリセッションへ向かって突き進んでいる状況。それをFRBがあの手この手でマニピュレートしているが、リセッション入りを阻止することはできない。
ハト派的な発言を繰り返すことによって、延命措置を講じているに過ぎないと見てよいだろう。
個人的な予想であるが、2020年の利上げもかなり可能性は低いと見ている。
通常、アメリカの利上げが停止したところが、相場のピークになることが多い。つまり、もし2019年、2020年と利上げがなければ、ここからNY市場は下落トレンド入りが本格化する可能性がある。
ちなみに、2019年12月の「利下げ」確率は31%まで上昇している。
ちなみに、2019年12月の「利下げ」確率は31%まで上昇している。
以上の記事で最重要ポイントは以下の2点である。
- インフレ率の低下
- 米政策金利の据え置き
これら2つは、金価格にダイレクトに影響を及ぼす。
この件については、昨日の記事で詳細を解説しているので、まだ読んでいない場合は一読しておくことをお勧めする。
参考記事;投資初心者~金価格にダイレクトに影響する原因について
つまり、今後の金価格はさらに上昇トレンドの勢いを増すことになるだろう。
取り急ぎ。
追記;1317ドルでさらに買い増し済み。詳細は後ほど記事をアップの予定である。
追記;1317ドルでさらに買い増し済み。詳細は後ほど記事をアップの予定である。