2016年11月12日土曜日

金利上昇で金価格下落~幻想に基づいた動意

米大統領選後、金利が上昇し、それに伴って金価格は下げている。

米10年債利回りの週足チャートをみてみる。






この1週間の上げ方は尋常ではない。


金利上昇には大きく分けて2種類ある。


  1. 景気の改善と共に徐々に金利が上昇するケース
  2. 市場のセンチメントで金利が上昇するケース

どちらが健全かと言えば、もちろん前者である。

そして、今の金利上昇は後者の不健全な方だ。

ちなみに、センチメントで動意づいている場合、その動きは急激なものとなる。

ハンドルの遊びが少ないスポーツカーを運転するようなものだ。

ただ、10年債が2.35%を超えるのは難しいだろう。


選挙中にトランプが言っていたことに「公共事業をバンバンやって景気を刺激する!」というのがある。

市場はこの言葉に反応しているに過ぎない。

公共事業を増やせば、当然ながら財政出動が行われる。

つまり、政府は借金をするということであり、財政赤字が増加するということである。

それを見込んでの金利上昇というのが、大統領選後に起こっていることだ。


現在の金利上昇は全て「見込み」で動いているに過ぎないのだ。

実態がないものに動意づいたところで、崩れるのも早い。

そして、その反動も大きい。


また、金利上昇が続けば、必ず景気の減速が起こる。

そうすれば、利上げどころの話ではないわけだ。


これから1週間~10日間ほど様子を見よう。


ちなみに、金を買うならもう少し1200ドルに引き付けてからが良いだろう。



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