アメリカFRBが「金融資産縮小の終了を検討中」との一報を受け、マーケットは大きく動意付いた。
パウエル議長は昨年12月のアメリカ株下落が余程ショックだったのだろうか。資産縮小をかなり大規模に行う可能性が出てきている。
なぜなら、昨年末からの世界の株価の不安定性の要因は、この資産縮小が大きく影響しているからだ。
ここで、本題である「金融資産縮小終了と金価格上昇の相関性」について。
まず資産縮小による影響について。
資産縮小=国債やMBSの購入を減らす、である。
購入を減らせば、当然ながら需給の関係で価格は下がる。その時、金利は上昇する。
金利の上昇は金価格と極めて強い相関性がある。つまり、金利上昇⇒金価格下落である。
従って、今回の資産縮小の終了は、上記のまったく逆の現象が起こることになるのだ。
まとめると以下のようになる。
1月25日(金)に金価格が大台の1300ドルを上方ブレイクしたのも、このタイミングである。
パウエル議長は昨年12月のアメリカ株下落が余程ショックだったのだろうか。資産縮小をかなり大規模に行う可能性が出てきている。
『米連邦準備制度理事会(FRB)は、2年前に開始したバランスシートの縮小を予想よりも早い段階で終了することを決める調整に入っている模様だ。最終的なバランスシートの規模も、当初の想定を上回る水準となりそうだ。』 https://t.co/heerE7HaYj— 杉本隆太 (@ryuta_surf) 2019年1月26日
ツイッターにて「金融資産縮小終了と金価格上昇の相関性」について質問されたので、記事として書き記しておきたいと思う。
現在のFRBの金融政策の二本柱は、以下の通りである。
- 利上げ
- 資産縮小
アメリカは2015年12月16日に政策金利を0.25%上げる(利上げ)を決定している。
また、利上げ実施前にアメリカ政府は量的緩和によって資産を膨らませてきた。。
その内訳は主に2つ。
- 国債
- MBS
(上記以外に「政府機関債」というのがあるが省略、またMBSは住宅ローン担保証券のこと)
そして、2017年9月には、これらの資産を縮小していくことが決定された。ただし、景気悪化時には国債購入などにより一時的な量的緩和も行うという柔軟な内容。
しかし、1月26日の日経新聞によれば、FRBは資産縮小の終了を議論中だと言う。
これは、大きな転換点である。NY株反発、1カ月半ぶり高値、FRB正常化ペース鈍化の思惑:日本経済新聞 https://t.co/wZPF4JuE2d— Goemon (@Goemon_ryugi) 2019年1月25日
なぜなら、昨年末からの世界の株価の不安定性の要因は、この資産縮小が大きく影響しているからだ。
ここで、本題である「金融資産縮小終了と金価格上昇の相関性」について。
まず資産縮小による影響について。
資産縮小=国債やMBSの購入を減らす、である。
購入を減らせば、当然ながら需給の関係で価格は下がる。その時、金利は上昇する。
金利の上昇は金価格と極めて強い相関性がある。つまり、金利上昇⇒金価格下落である。
従って、今回の資産縮小の終了は、上記のまったく逆の現象が起こることになるのだ。
まとめると以下のようになる。
- 資産縮小の終了
- 金利は下落
- 金価格は上昇
以上!