NY金は未だレンジを抜けきれていないが、徐々に上昇への圧力を強めつつあると見ている。
今日は月足チャートを確認してみることにする。
こちら。
今日は一目均衡表を示してある。
まず、2013年6月に雲にタッチし始め、翌2014年9月には明確に雲を下に抜けてきている。
2016年7月に1375ドルの高値を付けたところでも雲の下限に阻まれて下落している。
そして、上のチャートを見ればわかるように、現在雲の中に入り込んできているのだ。
つまり、前回雲にタッチしてから実に4年ぶりに雲の中に入ってきた。
これは現在NY金が強い上昇トレンドの真っただ中にあることを示唆している。
チャートに示された雲は非常に厚みがあり、ここからの上昇は一筋縄ではいかないだろう。
場合によっては、雲の下限に沿って、徐々に上値を切り下げていく展開もあり得る。
しかし、先週のイエレン議長の講演から、「年内の利上げは延期」という声もちらほら聞こえ始めている。
前々から書いているように、アメリカが年内の利上げを断念した場合、金価格は急進すること間違いなしである。
その場合、1300ドルどころか1400ドル到達も現実的になってくる。
ファンダメンタルズ的にも、さらにテクニカル的にもNY金のロングホルダーにとっては有利な展開になってきているはずだ。
週明けには月一のお祭り、米雇用統計がある。
しかし、今のNY金にとっては、ここで押しが入るのであれば、単なる買い場チャンスにしかならない。
もちろん、雇用統計で事前予想よりも悪い数字が出た場合は、金価格は暴騰するはずなので、どちらに転んでもゴールドトレーダーにとってはOKの状況である。
取り急ぎ。