トランプ相場の勢いは止まらず、NYダウ、ナスダックは連日連騰だ。
ダウは年内に初の2万ドルの大台に乗せてくるかもしれない。
そして、金からの資金流出は日を追うごとに増加している。
今週のFOMCで利上げが発表された後、金価格はさらに急落したが、これは利上げによるものではなく、来年の利上げ予想回数が上がったからに過ぎない。
なぜなら、年内の利上げはほぼ織り込まれていたからである。
まず最初はドルインデックス。
こちらは月足チャートだ。
ドル高の勢いは未だ冷めることなく継続中である。
昨日は若干、ドルが弱含んだ感じであったが、単なる押し目の可能性が強い。
現在、102.95ポイントだが、押し目をつけた後は104、108と踏み上げていくかもしれない。
ドル円も118円まで到達しており、年内に120円もほぼ射程圏内に入った。
ドル円の急進は、何はなくとも日米の金利差によるところが大きい。
それでは、米10年債利回りを見てみよう。
現在、2.591。
2.5周辺でもみ合いが続いていたが、あっさりと上抜けしている。
これまた、年内3.0が射程圏内となった。
ただ、先日のブログでも書いたように、米10年債利回りが3.0になると新興国からの資金流出が加速し、市場はリスクオフに傾く可能性がある。
現在は米10年債利回りとNY金価格は逆相関であるが、米10年債利回りが3.0を超えてさらに上昇を続ければ、いつかは逆相関も崩れてくるだろう。
ただ、現在の市場は完全にリスクオンだ。
それは、VIX指数を見れば一目瞭然である。
VIX指数は別名恐怖指数とも呼ばれている。
市場のリスクテイクの程度を把握することができる。
現在のVIX指数は12.2。
極めて低い数値となっているのがわかる。
まだまだ、市場はリスクオンの状態。
そして、最後にNY金の4時間足チャート。
米大統領選後の急落の後、100ドルほど下げている。
ご覧の通り、非常にきれいなダウントレンドだ。
これを見る限り、まだまだ下げてくるような感じだな。
昨日はドル高一服商状により、若干の戻りがあったが、ここから下落スピードが加速する可能性もある。
なぜなら、この下には目立ったサポートがないからだ。
また、ドル高基調がしばらく続きそうなこともNY金の上値を重くするだろう。
以上。