2016年12月3日土曜日

NY金~利上げは完全に織り込まれたのか?

昨日は今年最後の雇用統計だった。

結果はおよそ予想されたものだった。

失業率は予想値4.9%に対し4.6%。

非農業部門の雇用者数は予想18万人に対し17.8万人。

これで、ほぼ12月利上げは織り込まれたとみてよい。


これで、利上げをしなかったら市場は大混乱だ。

というわけで、市場の関心は来年の利上げ回数へと移っている。

米大統領選前はせいぜい1回がいいところだろうというのが大方の見方であったが、トランプが当選して以来、3回から4回という見方に変わってきている。

金にとっては上値が重い展開がまだまだ続きそうだ。


それでは、日足チャートで金価格を見てみよう。


昨日は終止ヨコヨコの展開であった。

雇用統計の結果によっては、大きく値を下げるのではと思っていたが、意外と持ちこたえている。

今朝は1176ドルとなっている。

週足チャートで見ると、一目均衡表の雲の下限を上抜けしている。


もし市場が12月利上げを織り込んでいなかったならば、昨日の雇用統計で金価格はもう少し下落してもおかしくなかった。

しかし、そうではなく、値を持ちなおしている。

これは、金価格には12月利上げが完全に織り込まれたということの証左かもしれない。

そうであれば、現時点はボトムにかなり近いということになる。

上の週足チャートで昨年12月の値動きを確認してみると良い。

昨年は12月の米雇用統計で下落し、さらにFOMCで利上げが決定された時にさらに下げ、その後上昇に転じている。

昨年と同じような価格推移をたどるなら、この後のFOMCまで若干の下落があり、その後は反転上昇するということになる。

ただ、昨年と大きく異なるのは、来年1月20日以降、トランプ政権が誕生することである。

そして、未だ彼がどのような経済政策を打ち出してくるのか現時点ではわかっていない。

以前も書いたが、トランプが公共投資&大型減税を実行するならば、アメリカの景気は過熱していくことが予想されるため、利上げ回数は予想よりも増える可能性がある。

そうなると、金価格の上値は重くなるだろう。

いずれにせよ、市場の関心は今月のFOMC、そしてトランプ大統領就任(来年1月20日)、そして来年の利上げ回数へと移っていくこととなる。

さらに、忘れてはならないのは明日12月4日に行われるイタリアの国民投票だ。

Italexitで金価格暴騰!?

12月4日イタリア国民投票~金への追い風となるか!?

12月4日のイタリア国民投票が鍵を握っている


この件に関しては、上のリンクを参照されたい。


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