2016年12月2日金曜日

NY金~今日の米雇用統計で急落必至か!?

NY金、非常に厳しい状況だ。

週足チャートで見ると、雲の下限を完全に下抜けしており、一つ下の抵抗帯まで下落するのも時間の問題のように思われる。


まずは週足チャートを見て、現況を確認しておこう。


今朝は1171ドル近辺。

下の抵抗帯は1147ドルである。

本日、午後10時30分に予定されている米雇用統計だが、予想値は前回を若干上回っている。

また、雇用率は既に完全雇用となっており、これ以上の改善はほぼ見込めない状態だ。

つまり、かなり良い数字が出てくると思われる。

米大統領選以降、アメリカ人の消費意欲は俄然旺盛となっており、センチメントはあくまでもポジティブだ。

従って、予想値と同程度の結果となったとしても、12月FOMCでの利上げがさらに織り込まれ、金価格には下押し圧力が働くこととなる。

もしかすると、今晩早々に1147ドルをタッチしてしまうかもしれない。

次に1時間足チャートを見てみよう。


昨日は10ドル幅で上下を繰り返すボックス相場であった。

しかし、全体的には若干下に傾きながら価格推移している。

当面はダウントレンドが継続すると思われるが、いずれにせよ、今晩の米雇用統計でどのように反応するかを見極めたい。

当然ながらこの局面で手出しは無用である。


おそらく、今のトランプ相場は彼が大統領に就任する1月20日までは継続すると思われる。

全てはトランプの経済政策にかかっている。

彼が主張している公共投資&大型減税を実施するならば、バブル相場となるだろう。

NYダウ、ナスダックは急進(今もすごい勢いだが)し、それにつられて日経平均も大きく上がるはずだ。

当然、金からの資金流出の勢いは増すことになる。

NY金にとっては、しばらく試練が続きそうだ。



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