2016年9月26日月曜日

噂で売って事実で買う!?

明後日28日にOPEC非公式会合がある。

この会合では「果たして増産凍結があるのか」というのが、もっぱらの争点である。

しかし、市場の見方は「今回もおそらく増産凍結はできない」というのが大勢である。

カギを握るのがサウジアラビアである。

この国が「イエス」と言わなければ、今回も物別れに終わる公算が強い。

最近のニュースでは、プーチンがサウジに譲歩するよう促しているようだが、おそらくサウジはイエスとは言わないだろう。

なぜなら、ロシアの増産余力がほぼゼロであるのに対し、サウジにはまだ余力が残されているからだ。



また、シェールオイルの問題もある。

現在、徐々にリグカウントが増えてきている。

まだ、原油生産量を増加させるほどのレベルではないが・・・。

また、シェール企業の採算ラインは時間を経るに従い、徐々に低下してきている。

例えば、テキサスのバーミアンというところで操業しているシェール企業などは、採算ラインが43ドル付近まで下がってきているのだ。

昨年の今頃は60ドルとか70ドルなどと言われていたので、驚異的な効率化が起こっているわけだ。

将来的にはさらに効率化が進んでいくはずである。

しかし、ノースダコタ辺りのシェール企業は、まだまだ採算ラインが高い。現在の原油価格(40ドル~50ドル)では、赤字経営である。

今後はこのような二極化が進み、淘汰が起こってくるだろう。

生産コストの効率化ができないシェール企業は、資金繰りに困り潰れていく。


このような背景において、今回のOPEC非公式会合で物別れになれば、おそらく原油価格は40ドルを割り込んでくるはずだ。

つまり、OPEC非公式会合前の原油は「売り」が優勢である。

(しかし、今日はもう少し戻りを待ってからエントリーするのが良いだろう)


もしかしたら、現在の原油は「噂で買って事実で売る」ならぬ「噂で売って事実で買う」の状況なのかもしれないから、28日までに建玉の整理をお勧めする。



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