2016年9月3日土曜日

万が一9月利上げがあった場合の対応策

月一のお祭りが終わり、台風一過といったところだろうか。

米雇用統計の結果は市場予想を下回ったが、それほど大きく乖離していなかった。



直近3か月の平均を見れば、9月利上げのゴーサインが出てもおかしくないだろうが、大統領選挙を前に強行するほどの内容でもない。

昨晩の雇用統計後、市場の9月利上げ織り込み度も若干減っている(30%程度か)。

こうなると、9月利上げは見送りというのが、一般的な見解となる。

しかし、専門家の意見は分かれている。



  • ビル・グロース氏は8月の米雇用統計で今月の米利上げがほぼ確実になったとの見方を示した。
  • 一方、米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は9月は見送りと予想した。
  • 全体的にやや弱い統計なため、9月の可能性は非常に低いとしていた当社の見方は変わらない
  • ジャン・ハッチウス氏らゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらは9月利上げの見方を強めている。

(以上、全てhttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-02/OCW8NA6VDKHV01)


俺は9月利上げなしと見ている。

しかし、トレーダーはあらゆる可能性を考えておかなければならない。

万が一、9月利上げがあったとしたら、起こり得ることは以下の通りだ。


  • 金価格の急落
  • 12月利上げ確率の急落
  • ドル円の急進
  • NYダウ急落

金価格についてだが、これは急落しても一時的となる(従って、ここは買い場だ)。

なぜなら、12月利上げがほぼ消滅するからだ(よほどのことがない限り)。

さらに、12月利上げ観測後退どころか、それ以降の利上げはなくなる可能性がある。





つまり、9月利上げによって金価格は急落するが、その後、徐々に値を上げていく。

そして、利上げ観測が後退するたびに金価格はつり上がっていくことだろう。

もし、9月利上げ後にアメリカの景気後退(リセッション)が確認されれば、さらに上がる。

(そして、リセッションは利上げによって引き起こされる可能性が高い)

従って、ゴールドトレーダーは現段階において、淡々と押し目買いをしておけばよいだけの話なのだ。




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