2019年4月10日水曜日

NY金~ドルインデックス&米10年債利回りと金価格の比較・分析

金価格に直接的な影響を及ぼす因子には、①米長期債利回り、②ドルインデックスの2つがある。

これら2つ以外にも連動性のある指数はある。

しかし、トレードする際にもっとも重視すべき指数が上記の2つである。

詳細は以下の記事を参照してほしい。


参考記事;投資初心者~金価格にダイレクトに影響する原因について



それでは、現在の金価格とこれら2つの指数を比較検討してみる。

まずは、NY金とドルインデックスを同じチャート上に表示してみる(日足チャート)。





オレンジ色のラインがドルインデックスの推移である。

最近の金価格はドルインデックスとの連動性が強いと言われているが、果たしてどうだろうか。

俯瞰するとおおよそ逆相関となっているのがわかる。

しかし、ドルインデックスの価格推移をたどると、上下に大きく振れているが、上昇基調が継続している。

つまり、徐々にドル高へと向かっているわけだが、これはもちろん金価格にフレンドリーではない。

現在は上昇トレンド中の押し目のように見える。

アメリカ市場に本格的な暴落が起こるまで、ドルインデックスは比較的高位で推移するかもしれない。

そうなると、金価格の上値は重たくなるだろう(ポジティブにとらえれば買い場となる)。






次に米長期債利回りとNY金との比較。

米長期債利回りは、もっとも代表的な米10年債利回りを選んである。


こちらも金価格とは逆相関にある。

現在、米10年債利回りは大きく下落している。

FRBが年内の利上げ停止を示唆した後から下落基調が鮮明化した。

しかし、その下落幅の割に金価格は上昇していないのがわかると思う。

つまり、米長期債利回りの下落は金価格にすでに織り込まれているということだ。

従って、こちらがさらに崩れても、金価格にはなかなか反映されないという状況にある。

以上をまとめると、現在のゴールド市場では、ドルインデックスを参考にした方が良いという結果になる。




【昨日のトレード結果】
  • WTI原油;ノートレ
  • NY金;ノートレ

【現在のポジション】
  • WTI原油;ノーポジ
  • NY金;1241L×100、1243L×75、1295L×50
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