2019年4月2日火曜日

景気の先行指標である『ISM製造業景況感指数』の見方

今晩、発表されるアメリカの経済指標には注意が必要だ。

特に、『小売売上高』、『ISM製造業景気指数』の二つは、結果次第では、相場が大きく動く。

つい先日発表された、中国の『購買担当者景況指数(PMI)』が大幅に改善されたことを受けて、今週のマーケットは非常に好調となっている。

このように、現在の相場は過敏に反応しやすい状況である。



従って、今晩のアメリカの経済指標の発表前には、ポジション調整など十分に留意されたし。



以下が今週発表予定のアメリカの経済指標である。


赤枠で囲まれてあるところが、本日注目の経済指標である。
  • 小売売上高
  • ISM製造業景況指数
これら2つが相場へのインパクトが大きい。

『小売売上高』の読み方、そして市場への影響力の大きさについては、以前記事にしてあるので、そちらを参照していただきたい。


参考記事;『小売売上高』の相場に対する絶大な影響力



今回は『ISM製造業景況指数』について解説する。



『ISM製造業景況指数』とは?

ISMは”Institute for Supply Management”の頭文字から来ている。日本語だと全米供給管理協会になる。

簡単に言うと、「アメリカ製造業の景況感を数字で表したもの」ということになる。

アメリカの製造業(約350社)に対して、アンケートを実施。その結果を数字化したものを発表している。

ISM製造業景況感指数はどのように点数化されているか?

アンケートの項目は9つの項目に細分化されている。
  1. 新規受注量
  2. 生産
  3. 雇用状況
  4. 入荷遅延状況
  5. 在庫状況
  6. 仕入れ価格
  7. 受注残
  8. 輸入
  9. 輸出
回答方法は「良い」、「変化なし」、「悪い」の3択である。集計結果を数値化することで、現在の景気状況、今後の景気見通しの判断材料にされる。

特に上のリストの最初の5つ(新規受注量、生産、雇用状況、入荷遅延状況、在庫状況)はPMI(Purchasing Mangager's Index)と呼ばれており、特に注目されている。

また、数値が50未満で景気後退、50以上で景気拡大と判断される。



ISM製造業景況感指数は市場の注目度大

この経済指標は、毎月第一営業日に発表されている。

つまり、アメリカの経済指標の中で毎月一番早く発表されるものである。さらにアメリカ企業の経営状況をダイレクトに反映したものであるため、市場の信頼度は高い

これらのことが、ISM製造業景況感指数の市場の注目度を大きくしている。

特に重要なのは、ISM製造業景況感指数はGDPよりも敏感にアメリカの経済動向を表すということ。つまり、景気転換の先行指標だ。

さらに、FRBはISM製造業景況感指数が50に満たない場合、利上げを実施したことが未だかつてない。従って、今後のFRBの金利政策を占う上でも重要な指数ということになる。




【昨日のトレード結果】
  • WTI原油;ノートレ
  • NY金;ノートレ

【現在のポジション】
  • WTI原油;60.4L×100
  • NY金;1241L×100、1243L×75
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