2019年3月8日金曜日

ドラギ総裁の超ハト派発言に市場は敏感に反応

昨日(3月7日)ECB(欧州中央銀行)理事会でのドラギ総裁の発言は、予想以上に踏み込んだ内容となった。

以下、主要な発言を箇条書きでまとめてみる。






  1. 政策金利は据え置き
  2. 利上げは来年に先延ばし
  3. 超長期の銀行向け低利融資を再開

ドラギ総裁は、「目先の成長見通しは予想よりも弱い」と発言。EUの経済見通しを下方修正した形になった。

具体的には、EUの2019年成長見通しは、1.7%から1.1%に引き下げられた。またインフレ見通しも1.8%から1.6%に。

この内容に市場は敏感に反応。

まずは、EU圏の景気減速懸念からユーロが大幅に下落している。

アメリカ市場にも影響が及んでいる。昨日のNYダウの下落は、ドラギ総裁の超ハト派発言が引き金になったと思われる。




また、ユーロETFも大きく下放れしている。


2年間サポートとして機能していたラインを下方ブレイクしている。

ドラギ総裁は「EU圏の経済は未だ健在である」とアピールしているが、市場はそのようには受け取っていない。

それは、チャートの反応を見れば一目瞭然である。

世界市場には、じわじわと景気後退の波が押し寄せてきている。

最後にリセッション入りするのはアメリカだが、こちらも徐々にほころびが出始めている状況だ。

現在の相場はトレンドの転換期である。トレーダーにとっては、非常に勉強になることが多いはずだ。

トレンド転換を身をもって経験する絶好の機会である。

取り急ぎ。






【昨日のトレード結果】
  • WTI原油;ノートレ
  • NY金;ノートレ

【現在のポジション】
  • WTI原油;ノーポジ
  • NY金;1241L×100、1243L×75
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