安定すればするほど、不安定要素が気になってしまうものだ。
これは世の常であるが、相場の世界も同様である。
アメリカの景気が(表向きは)良いように見え、中国、欧州の影が薄くなってきたところにこんなニュースである。
ドイツ銀行の経営問題は以前から指摘されてきた。
そして、Brexit後には、さらにその懸念が増している。
なぜなら、Brexit関連によるデリバティブによる損失が拡大するであろうと言われているからだ。
そして、デリバティブは満期を迎えようとしている。
ちなみに、ドイツ銀行はイタリア銀行のデリバティブをたくさん抱えている。
ご存じのようにイタリア銀行は瀕死状態である。
これが爆発したら、ドイツ銀行のダメージは計り知れないのだ。
(6月に米FRBが大手銀行のストレステストでは、ドイツ銀行は不合格の烙印を押されている)
それから、欧州は金融緩和政策(金利低下)を継続中であることも忘れてはならない。
それから、欧州は金融緩和政策(金利低下)を継続中であることも忘れてはならない。
そこに来て、このニュースだ。
記事にもあるように、ドイツ銀行はこの提示額で和解する気は毛頭ない。
しかし、しばらくこの問題は市場心理に影響を与えることだろう。
今週は日銀、FOMCとイベントが目白押しである。
ボラティリティが上がることは、トレーダーにとって大きなチャンスだ。
しかし、チャンスはリスクと背中合わせであることも考慮しておく必要がある。
さて、今週も気を引き締めていくべ。