昨日(3月8日)はアメリカの雇用統計が発表された。
ご存じのように、結果はかなり悪かった。アメリカにも景気後退の足音が近づいている。
まずは結果を見てみよう。
2019年2月のアメリカの解雇人数は77,000人であった。これは前年の同じ月と比べると117%も増えている。直近の3年間でもっとも大きな数字だ。
ご存じのように、結果はかなり悪かった。アメリカにも景気後退の足音が近づいている。
まずは結果を見てみよう。
- 非農業部門雇用者数;+18.5万人(予想)⇒+2万人(結果)
- 失業率;3.8%(予想)⇒3.8%(結果)
- 平均時給(前月比);+0.3%(予想)⇒+0.4%(結果)
- 平均時給(前年比);+3.3%(予想)⇒+3.4%(結果)
特に驚いたのはこれ。
非農業部門雇用者数
+18.5万人(予想)⇒+2万人(結果)
事前予想を大きく下回る数字。
米政府機関の閉鎖が影響したとする意見もあるが、それだけではちょっと説明が付きにくい数字である。アメリカの景気後退が着実に近づいていることは確実である。
カドロー国家経済会議議長は、「雇用統計結果の悪化は、米政府機関閉鎖と悪天候が原因だ」と発言している。
「悪天候と雇用者数にどんな関係があるのか?」と思うかもしれない。その理由がこれ。
「悪天候のために仕事へ行くことができなかった」ということらしい。何だか釈然としない(笑)。
米雇用統計の発表直後、NY市場はネガティブに反応。
NYダウ日足チャート。
しかし、200日MAがサポートとなり後半に大きく値を戻している。
結局、この日のローソク足は陽線で引けている。ダウはここまで売り込まれていたので、その反動もあったのだと思う。
週明けは、ダウの日足ベース200日MAがサポートとして機能し続けるのかどうかがポイントとなる。
最後に現在の市場心理は、以下の通り。
ほぼ中立といったところ。
つまり、今回の米雇用統計に対し、市場はそれほど強いネガティビティは持っていないとうことだろう。
取り急ぎ。