2018年12月16日日曜日

J&Jの株価がアスベスト報道で10%以上急落!

先週末、生活消耗品・医薬品大手のジョンソンエンドジョンソン(J&J)が、30年以上前からベビーパウダーにアスベストが含有しているケースを認識していたにも関わらず、それを米食品医薬品局(FDA)に報告していなかった(という報道のされ方をしている)。

それを受けてJ&Jの株価は10%以上急落している。



J&Jの1銘柄でNYダウを100ドル押し下げている。





J&Jのアスベストに関しては、以前から多くの訴訟を抱えているので、今回が初めてというわけではなかった。しかし、市場は敏感に反応。J&Jの株価に急落という形で反映された。

すでに高額な賠償金支払いを命じられているケースも出ており、今年7月にはベビーパウダーに含まれるアスベストが原因で卵巣がんが発症したと訴えられていた問題で、46億9000万ドルの賠償金支払いを命ぜられている。

ただ、J&J側は今回のロイターによる報道に対して「事実無根」と一蹴。つまり、同社はアスベスト混入に関して完全否定している。

もし、これが事実なら現在のJ&Jは絶好の買い場ということになる。



さて、ベビーパウダーとアスベストがどうして混入する可能性があるのか、わからない人も多いと思う。

ベビーパウダーの原料は「タルク」という石の一種である。

タルクというのは、日本語で『滑石』のこと。ケイ酸塩鉱物の一種でフィロケイ酸塩鉱物に分類される鉱物(Wikipediaより)。

タルクが採掘できる場所(鉱山)には、アスベスト採れることも多いといわれている。つまり、これら二つの鉱物は隣接して埋蔵されている可能性があるわけだ。

このことから、以前からJ&Jのベビーパウダーには、アスベストが混入されているという疑惑があったのだ。

(もちろん、J&Jはこれを完全否定している)

ただ、日本製に関してはその懸念も必要ないだろう。

なぜなら、厚生労働省が1987年に「ベビーパウダー等の品質確保に関する検討会」において対応済みだからだ。

詳細を知りたい人は、以下のリンクをクリック。

http://bit.ly/2rDfUEH






【昨日のトレード結果】
  • WTI原油;ノートレ
  • NY金;ノートレ

【現在のポジション】
  • WTI原油;ノーポジ
  • NY金;1240ドルS×100

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