2016年10月1日土曜日

原油価格 vs シェールオイルのリグカウント

昨日、Baker Hughesによるリグカウント統計の発表があった。

それによると、先週よりも7基増えて425基になった。



リグカウントはここのところ激増中である。

直近の14週の内、13週でリグカウントは増えている。

これは、原油価格の下落が主要因であるが、採算ラインの低下も大きく影響しているはずである。





現在のシェール企業の中には原油価格が43ドルでもしっかり黒字化できているところも出てきている。

かつて、70ドル(または80ドル)と言われていたシェールオイルの生産コストは、今や大幅に改善され、いくつかの機関からは40ドルでもOKというところもあるようだ。

たった1,2年の間に飛躍的に生産効率が向上しているのだ。

当然ながら、これは今後さらに効率化されていくと考えるのが理にかなっていると言える。

来年の今頃はもしかしたら、35ドルでもOKというところが出てきても何ら不思議ではないのである。


しかし、リグカウントが増えたからと言って、それがすぐに原油生産量に反映されるというわけではない。

そこには、タイムラグがある。

現在のリグカウントの増加が実際に原油生産量に影響し始めるのは、おそらくまだまだ先の話だ。

しかし、その時はいずれやってくる。

少なくとも現在の原油価格レベル(45ドル近辺)であれば、リグカウントは確実に増えていく。

そして、50ドルに接近すればするほど、その増加率も増していく。


お分かりの通り、原油価格とリグカウントの増加数には逆相関が働いている。

現在の原油価格は40ドル~50ドルのレンジを形成しているが、おそらく今後このレンジは下方にずれていくのではないだろうか。

つまり、シェールオイルの生産コストの効率化に伴い、上値が重くなる展開を想定している。

いすれにしても、今後の原油価格を予測する上でリグカウント、そしてシェールによる原油生産量の動向は常に注視しておくべきなのだ。



それでは、この後、シェールの代表的地域であるPermian地方の最新データを紹介したいと思う。

ちょっと待っててくれよ。

See you!!


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