NY金~米長期債利回り上昇容認継続なら金価格はさらに下値を追う展開

先週の金価格の終値は1703ドル。

終値ベースでかろうじて1700ドル台を維持。

依然として強い売り圧力に押されている。

まずは日足チャートを見てみよう。

先週に入ってから、さらに売り圧力が増している。

それは、20EMAからの乖離を見ても一目瞭然である。

これだけ、下げがきついとそろそろ上昇トレンド転換してもおかしくなさそうだが、こういう時にはさらに下げてくる可能性が高い。

従って、今はまだ売り目線である。

1700ドルを明確に割り込み、1600ドル台半ばまでの下落を見込んでいる。

タイミングが合えばショートを仕込んでみたいと思っている。

次に米10年債利回りの週足チャートを見てみよう。

現在の金価格にダイレクトに影響を及ぼしているのが、米10年債利回りの値動きである。

上値目途は200EMAであるが、ここは簡単に上抜けしてくると思う。

やはり、2%手前、1.8%から1.9%が大きなポイントとなるだろう。

ここを超えてきても容認ならマーケットは暴落する可能性が増す。

もちろん、金価格も暴落である。

最後にファンダメンタルズ。

イエレン、パウエルの両氏がともに長期金利上昇を容認しており、しばらくは米長期債利回りの上昇トレンドが継続する可能性が高い。

イエレン、パウエル両氏の見解

・超緩和的金融政策は維持しなければならない
・しかし市場の過熱感（バブル）は警戒
・米長期金利の上昇は容認

過熱感にブレーキをかけるために、米長期金利の上昇は敢えて容認していると思っています（経済回復への市場の期待と言ってますが）。2%が目安かな。
— Goemon (@Goemon_ryugi) March 6, 2021