おはようさん!
先週の原油は大きく上値を伸ばしている。
先週の安値51.3ドルから高値55.6ドルまで、4ドル強上伸。
まずは週足チャートを見てみよう。
昨年の12月末をボトムに、上昇トレンドが続いている。
現在は200日MAがサポートとなっている。
今の原油を取り巻く状況はかなり複雑である。
主に以下の3点。
先週の原油は大きく上値を伸ばしている。
先週の安値51.3ドルから高値55.6ドルまで、4ドル強上伸。
まずは週足チャートを見てみよう。
昨年の12月末をボトムに、上昇トレンドが続いている。
現在は200日MAがサポートとなっている。
今の原油を取り巻く状況はかなり複雑である。
主に以下の3点。
- アメリカの原油生産量の増加
- OPECの影響力の弱化
- NY市場の今後の動向
- 中国の景気減速
まずはアメリカの原油生産量について、以下のグラフを参照して欲しい。
ソースは日経新聞電子版。
ソース;https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25953370Q8A120C1EA5000/
2017年末の時点でアメリカはサウジアラビアの原油生産量を抜いている。
アメリカの原油生産量の増加は、何と言ってもシェールオイルによるところが大きい。
そして、最近の原油安、さらに採掘の効率化により、シェールオイル生産はますます増加している。
遅かれ早かれ、アメリカがロシアを抜くのではないだろうか。
そうなると、今まで原油相場を牛耳っていたOPECの影響力は低下することになる。
昨年まで、トランプはツイッターで原油高を頻繁に批判していたが、最近はそのようなツイートはない(現在は原油がそれほど高くないということもあるが)。
そして、今後はおそらくアメリカが原油価格の主権を握ることになる。
次にNY市場について。
アメリカの景気は現在絶頂期にある。
しかし、絶頂期ということは、これから景気は下落トレンド入りするということを示唆している。
株価は素早く織り込んでいくものである。
よって、NY三指数は今後下落トレンド入りしていく。
すると、NY市場と連動性の高い原油価格は、つられて下落していくことになる。
最後に中国の景気減速について。
一番の関心事は米中貿易戦争だろう。
トランプは必死に協議が良好であることをツイートしているが、それは協議が難航するであろうことを示唆しているような気がしてならない。
これは個人的見解であるが、年内にすっきりと解決することはないと見ている。
そして、中国はいずれリセッション入りしていく。
その影響はアメリカにダイレクトに及ぶのは必至である。
現在、イタリアがほぼリセッション入りしたと言われている(つい最近の話である)。
このように、リセッションの影は徐々に近づきつつある。
以上のことを鑑みると、どうしても原油をロングする気になれないのである。
今朝は以上!