2016年11月24日木曜日

来年の米利上げペースは早まる可能性

アメリカの経済指標は好調をキープしている。

それと同時に12月利上げ織り込み具合も高い値を維持。


以下、FOMC議事要旨の要約である。


  • FOMCメンバーのほぼ全員が、経済見通しに対する短期的リスクは均衡していると判断
  • 比較的早い時期に利上げが正当化される
  • 一部メンバーからは、FRBの信用を維持するためには、12月利上げを断行すべきとの発言
  • トランプ次期政権において、財政赤字が拡大するようであれば、さらなる利上げも必要

12月の利上げはほぼ確定的であるとして、今後は来年の利上げペースに市場の関心は移っていくことになる。

というわけで、来年の利上げ織り込み具合はどのようになっているかと言うと・・・



来年2月以降だと、50~75bpsで86.7%、75~100bpsが7.3%。

そして、以下が3月の利上げ織り込み具合。



こちらも75bps以上が22.4%となっている。

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FOMCの議事要旨の最後の文言、「トランプ次期政権において、財政赤字が拡大するようであれば、さらなる利上げも必要」というのが、効いているのだろう。

トランプ次期大統領の経済政策は、「公共事業の拡大」と「大型減税」である。

公共事業で金を使い(支出増)、大型減税(収入減)を行えば、国の借金が増大するのは火を見るよりも明らかだ。

FOMCメンバーはこのことを危惧しているのだろう。


トランプがこの二つの経済政策を断行すれば、利上げはかなり速いペースで行われることになるはずだ。

そうなると、ゴールドのブルトレーダーにとっては、非常に厳しい状況だ。

以上。


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