2018年7月8日日曜日

金価格とアメリカの景気動向の相関性について

NY金の値動きにもっとも影響を及ぼすのが、アメリカの利上げ動向だ。

つい最近まで年内4回利上げという強きの予想が多かったが、ここに来てその思惑も失速気味である。






その第一の原因が、アメリカによる対世界貿易戦争だ。

特にトランプは中国への強気の姿勢を崩していない。

関税引き上げ合戦はここにきてさらにヒートアップしており、未だ落としどころが見えていない。

おそらくトランプは、ビジネスの駆け引きとしてこのような演出をしているのであり、近い将来に何らかのディールを探っているはずである。

アメリカの中間選挙を控えている現在、このままダウがじり貧となり、景気を後退させるわけにはいかないだろう。

トランプがやっているのは選挙対策であり、貿易戦争はそのために利用されているに過ぎないと考えている。

ここまでは楽観的な見方である。

もし、トランプが真性のアルツハイマーであるなら、彼のこれまでの奔放な言動はポーズではなく本気ということになる。

しかし、その場合も裏でトランプを操っているブレーンがいるはずであり、間違ってもアメリカが不利益を被るような状況には陥らないようにマニピュレートしているはずだ。

だから、今後もアメリカのダウは上がり続けるだろうし、景気もそれなりに右肩上がりとなっていくだろう。

ただ、最近取り沙汰されているのが、アメリカの「長短金利差の逆転」である。

これが起こると数年内にリセッション入りするというのが定説である。

President onlineより


今後、アメリカが利上げを継続していった場合、2019年中もしくは2020年までにはリセッション入りするというのがおおよその見方である。

リセッション入りした場合、当然ながら利上げはストップとなる。

従って、たとえ今年4回の利上げが行われたとしても、来年以降もこのペースで利上げが行われる可能性は非常に低い。

知っての通り、金価格の米利上げはダイレクトに影響し合う。

アメリカが利上げをすればするほど、金価格の上値は重たくなる。

米中貿易摩擦がさらにヒートアップして、アメリカの景気後退が見え隠れし始めたら、市場はアメリカのリセッション入りを意識し、さらに利上げ回数の減少を意識するようになる。

その場合、金価格は徐々に上昇基調を強めていくはずだ。

従って、金価格の長期的展望は当然ながら上昇ということになる。

金価格が1400ドルを超えてくるのも時間の問題である。






  • WTI原油;ノーポジ
  • NY金;1256L×100




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