2017年10月5日木曜日

イエレン議長が認めたインフレの不可解

イエレン議長がインフレについてスピーチしているが、それをブルームバーグのダニエル・モスが解説している動画がある。

司会者との一問一答をまとめておこう。





司会者:
イエレン議長がわからないことは?


ダニエル:
まず、あのようなスピーチの文脈でタルーロ元理事から”謎”という言葉が再び聞けて嬉しく思っています。

イエレン議長はスピーチで2つのことについて言及しています。

一つは物価上昇率が2%に向かって緩やかに上昇していくだろうということ。

それについて彼女は自信を持っています。

そして、もう一つはインフレに関する根本的なことについてです。

私たちは「インフレと失業率の関係」について理解できているのかどうかということ。

そもそもインフレを理解できているのかということ。

何か世界的な力がインフレを抑え込んでいるのではないかということ。


司会者:
イエレン議長はインフレについて理解不能であるとはっきり認めているように見えます。

それにもかかわらず、なぜ12月の利上げに対して彼女は自信を深めているのでしょうか。


ダニエル:
その理由は、過去のデータが物語っているからです。

もし過去のアイデアに依存しないなら、何か新しいアイデアが必要になります。

さもなければ、周囲からは相手にされないでしょう。

イエレン議長は今までFRBのアイデアが誤りだったと認める準備が整っているかのように見えます。

しかし、まだ認めたわけではありません。

そして、以前もお話したように、このインフレの問題はアメリカだけで起こっているわけではなく、全世界的な現象なのです。

イエレン議長が扱っているのは、各国の世界銀行が直面しつつある問題なのです。

問題というのは、インフレがどうして理論通りに推移しないのかということです。


司会者:

イエレン議長が言及していた問題とは一体なんだと思いますか?

今までのインフレの概念を根本から覆すようなものなのでしょうか?

従来のように雇用などのファンダメンタルズ的要因のみに根差した問題ではないということでしょうか?


ダニエル:
イエレン議長は雇用とインフレとの相関性についても調査しています。

特に失業率との相関性についてです。

現在のアメリカの失業率は4.4%ですが、例えばそれが4%や3%に落ち込んだ時、インフレはどのように反応するのかということについてです。

イエレン議長は労働市場をアメリカだけの問題として捉えるのではなく、世界規模で考えるべきかどうか迷っています。

またテクノロジーと同様に小売業全体の形態に変革をもたらしている問題や、今の小売業者が以前のように利益を上げるのが難しくなっているということについても言及しています。


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