2017年9月15日金曜日

NY金~NY市場絶好調にも関わらず金価格の下値は固い

オッス!

昨日のNY金は終始軟調な展開であったが、引けにかけて上伸。



終値は1329ドルとなっている。

【テクニカル】
昨晩のダウは史上最高値更新し22207ドルで引けている。

異常な強さであるが、俺には最後の断末魔にしか見えない。

いつ来るかはわからないが、大調整の日は刻々と近づいているはずだ。

地政学的リスクもさることながら、現在のアメリカ国内の政治情勢も非常に不安定である。

債権問題はとりあえず棚上げになっているが、年末には再度意識される材料である。

また、昨年トランプ政権が誕生して以来、ほぼ思惑だけでマーケットは動いてきている。

トランプがここまでで実現させたことはほぼゼロに等しい。

オバマケアがとん挫したが、今後はトランプの税制改革に市場の関心は移っていく。

ここ最近、ムニューチン財務長官がしきりに税制改革における各党の足並みがそろっていることを強調しているが、彼がそれを強調すればするほど、歩調がそろっていないことの裏付けをしているようにしか見えない。

トランプ政権の肝である税制改革がとん挫したとしたら、そのタイミングがNY市場の大調整が起こるタイミングであると見ている。


【テクニカル】

まずは週足チャートから。


NY金に関する相場見通しは依然変わらず。

中・長期的には上昇継続である。

現在は1310ドル~1375ドルのボックス相場であるという想定だ。

再三書いているように、ここではもう少しもみ合いが継続すると予想している。

もちろん、1310ドルを下に抜けてくるようなら、一旦撤退もありだが、おそらくその可能性は低いだろう。

次に4時間足チャート。


先週空けた窓はまだ埋まらずの状態。

ここは確実に埋めてくるはずだ。

現在はトレンドレスの状態であるが、これだけNY市場が強いにも関わらず大きな値崩れをしていないというのは、市場が「リスク」を意識していることの証左である。

現在のダウのレベルであれば、金価格はとっくに1300ドル割れを起こしていてもおかしくない。

間違いなく、市場はNY市場の大調整を意識しているはずだ。

金価格の下値はまだまだ固い。


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