明日はいよいよOPEC非公式会合だな。
今朝はちょっとしたデータをご紹介したいと思う。
この表はOPEC加盟国+ロシアの現段階における、原油にまつわるデータである。
現在ある最新のデータだ。
(参考リンク)
世界シェアはサウジがトップ。それにロシアが続いている。
ちなみに、サウジとロシアの間にはアメリカが入っている。
つまり、現在の原油生産量は、
- サウジアラビア
- アメリカ
- ロシア
となっている。
OPEC加盟国(+ロシア)にとって、何といってもアメリカ(シェール)が目の上のたん瘤というわけだ。
次に採算ラインを見てほしい。
ロシア以外のほぼすべての国で採算ラインを割っている。
これは、原油を生産すればするほど、赤字になっていくということ。
昨日記事にしたように、テキサス州のバーミアンで操業しているシェール企業の採算ラインは1バレル当たり何と43ドルである(『噂で売って事実で買う!?』)。
昨日記事にしたように、テキサス州のバーミアンで操業しているシェール企業の採算ラインは1バレル当たり何と43ドルである(『噂で売って事実で買う!?』)。
これに太刀打ちできるのは、唯一ロシアだけなのだ。
予備費は貯金のようなものだ。
サウジとロシアはまだ潤沢な資金を持っている。
深刻なのはベネズエラだ。資金もほぼ底をついている。
この国で採れる原油は質が悪いため精製コストが高くなってしまう。それも原油価格に影響を及ぼしているのだ。
ロシア(プーチン)は原油生産量について、サウジに他のOPEC諸国(特にイラン)と協調するように働きかけているそうだが、このデータを見る限りそれほど差し迫った状況ではないように見える。
事実、今回のOPEC非公式会合前にプーチンはロシアの主要な原油生産企業と何も話し合いを持っていない。
そして、これらの原油企業は、未だ増産に意欲的だ。
事実、今回のOPEC非公式会合前にプーチンはロシアの主要な原油生産企業と何も話し合いを持っていない。
そして、これらの原油企業は、未だ増産に意欲的だ。
サウジアラビアも採算は合っていないが、まだ資金は十分のようである。
一部報道によると、サウジは11月のOPECまで結論を持ち越すつもりだ。つまり、今回のOPEC非公式会合では、何らかの結論を出す気はないということである。
そして、イランであるが、こちらもまだ制裁前のレベルまで原油生産量が到達していない。まだ余力があるなかで、増産凍結に首を縦に振るかどうか・・・非常に懐疑的である。
そして、市場の見方は、今回も何の結論も出ないで終わるというのが大勢である。
そうなると、失望売りが加速する。
原油価格が再度40ドルを割り込むのもそう遠い日ではない気がしている。
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