日本と米国の国債金利差が縮小している。
日米の国債金利差はドル円と相関関係があるので、ドル円は現在円高に振れている状態だ。
このグラフを見てもわかる通り、両者は完全に相関している。
金利差の縮小は先月の日銀会合以来、加速している(下図参照)。
このグラフは日本の10年債金利だが、先月以来の急進はアベノミクスにとって大きな誤算だろう。
国債金利は需要と供給のバランスで決まる。
今回の国債金利急進は、金融機関によって国債が大量に売られたことを示唆している。
つまり、金融機関は評価損を恐れて、持っている国債を売っているのだ。
それが、金利上昇を引き起こしている。
さて、これがどの程度まで急伸するかはわからない。
しかし、短期的には日米の国債金利差は縮小傾向にあるのだろう。
つまり、ここしばらくは円高に振れやすい。
年内はドル円は100円前後で推移するのではないだろうか?