2017年7月16日日曜日

WTI原油~今の原油相場への思惑

FRBが保有資産を縮小するというのは、既に既定路線であり、市場もそれを織り込んできている。

それではこのことは原油価格にどのような影響を及ぼすだろうか。



現在の原油相場を支配しているファンダメンタルズ的要因は二つ。

一つは米シェールオイル生産量(リグ稼働数)。

もう一つはOPEC(&非OPEC)産油国による原油生産量である。

これら二つの要因による綱引きによって原油価格は動いているというのが現状だ。

しかし、最近はOPEC産油国が減産関連のニュースを流しても、原油価格はそれほど影響を受けないという傾向がある。

そもそも、市場はもうサウジアラビアを始めOPEC産油国連中の言うことに余り耳を傾けなくなっているのは確かである。

過去を振り返れば、そのようになってしまうのもうなずける(散々、裏切られてきているからな)。

ということで、市場が今一番注視しているのが米シェール関連の状況である。


FRBが資産縮小をすることで起こり得ることは、今までシェールオイルに流れていた資金も縮小されるということ。

つまり、今までシェールオイルの生産を支えていた資金が滞るようになり、今まで順調に増えてきたリグ稼働数も減少に転じる可能性がある。




そのような思惑が強く働けば、当然ながら原油価格は上昇することになる。

従って、我々オイルトレーダーが注視すべきことは、米シェールのリグ稼働数である。

原油在庫も重要なファクターであるが、今後益々シェールリグ稼働数に原油価格が翻弄されていくことは確実である。

ちなみに、ベーカー・ヒューズによるリグ稼働数の発表は毎週末(日本時間の土曜日早朝)に行われているので、常に監視するようにしたい。

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