2017年3月12日日曜日

原油価格の下値が限定的であるとする根拠

おはようさん!

昨日のWTI原油の記事で下値余地は限定的であると書いたが、その根拠を解説したいと思う。



まずはこちらのチャートを見ていただきたい。


これは原油日足チャートである。

2016年4月に200日MAを明確に上に抜けた後、原油は概ね上昇基調に転じている。

途中、若干オーバーシュート気味に200日MAを下抜けしているが、すぐに戻しているのがわかるだろう。

今回も200日MAを割り込んでいるが、週明けには戻してくるのではないだろうか?

(しかし、ドル高に振れる可能性があるので、その点は注意が必要だ)


現在の原油を取り巻くファンダメンタルズを考えても想像がつくだろうが、今後原油価格が極端に下落することは難しいだろう。

以前のような40ドル割れなどと言うことは、余程のことがない限り起こり得ない。

サウジの国営石油会社、サウジアラムコを上場させる前に出来る限り原油価格を維持しようと画策するのは当たり前であるし、OPECの減産合意もサウジの思惑が大いに作用しているのは間違いない。

また、原油価格の上昇によって取り沙汰されるのが米シェールオイルの生産量(リグカウント数)だ。

シェール油井の一部は原油価格が40ドルでも採算がとれるようになっていると言われている。

しかし、現在問題になっているのが、砂の値段だ。

シェールオイルを採掘するためには、大量の砂を必要とする。

砂の取引業者が価格を引き上げているのだ。

これは数年前から既に起こっており、最近特に砂の取引価格が急騰している。

大量の砂を運搬するためには、大型トラックドライバーが必要だが、ドライバー不足により人件費が以前にも増して高くなっていることがその背景と思われる。

従って、シェールオイルの採算効率が上がっているとしても、その効果は相殺されてしまうのだ。

このような事情からも、原油価格の下値は限定的であると考えている。


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