来月、11月8日にアメリカ大統領選挙がある。
クリントンになるかトランプになるかによって、世界経済には大きな影響がある。
3回のディベートは全て終了し、大方クリントン優勢という感じだ。
しかし、3回目のディベート終了後、トランプが支持率を4ポイント上げたという報道もある。
まだまだ、終わるまでどうなるかはわからない。
もし、クリントンが大統領になった場合、オバマ大統領の路線を踏襲するであろうから、サプライズにはならない。
既定路線通りに12月利上げが行われるだろうし、市場もさらに織り込んでいくことだろう。
しかし、トランプ大統領誕生ということになれば、景色は全く違ったものになる。
まず不透明感が増す。市場は不透明感を嫌う。つまり、リスクオフだ。
トランプが大統領になれば、ドル安になるだろう。これは彼が望んでいることである。
そして、12月利上げの織り込み具合は低下するだろう。
ドル安に加え12月利上げ織り込み後退となれば、NY金は間違いなく上昇する。
イギリスのEU離脱は誰もが想定していなかったことだった。
その時、NY金は爆上げしたのを覚えているだろうか?
俺はあの時、自分が持てる最大の買いポジションを持っていた。
その後、上値が重たくなったのを見て、全決済したが・・・。
しかし、誤解しないでほしい。
俺もイギリスはEU残留すると思っていた。
従って、Brexitを当てにして買いポジションを持っていたわけではなかった。
今回もトランプ大統領を当てにして買いポジションを保有しているわけではない。
しかし、そういう想定外の事態が起こった時に大きなチャンスが隠されているということも知っておくと良いだろう。
トレーダーは、ファンダメンタルズがどちらに傾いても全く問題ない状態にしておかなければならないのだ。